2009年03月27日
私のブログを長年見続けてこられた方には記憶があるだろう。
昨年、私の従兄弟が急逝した。２００８年２月５日のブログです。
年も近かったので、子供の頃、夏休みに田舎に行くと、いつも「かぶと虫」や「くわがた虫」を捕りに連れて行ってくれた優しい従兄弟だった。
子供の頃から正義感が強くて、学校の先生になって、子供を正しく育てたいという信念で福岡教育大学に進学して、地元の小学校教諭になった。
念願の先生になってからは、まるでテレビドラマの金八先生のように、教え子のことを一生懸命に思い、教育に命をかけた生き方だった。
そういう人生だったので、既に身体は悲鳴をあげていたのだろう。
自分の子供（３人娘）のしつけには厳しかったが、人格を尊重したアドバイスを行なっていたそうだ。
その娘達の中でも末娘には、特に愛情を注ぎ、自分にもそっくりだったので、他の娘達が嫉妬するほど可愛がっていた。
元々、運動神経抜群の従兄弟だったので、末娘はそのＤＮＡを受け継いだ。
高校は親元を離れて、バレーボールの名門である大分県の東九州龍谷高校へと進学した。
本格的な指導を受けるようになって、めきめきと頭角を表してきた末娘は、従兄弟の期待以上に花開いた。
同校は全国制覇を成し遂げ、彼女はＭＶＰにも選ばれた。
一番喜んだのは、従兄弟だった・・・。
しかし、それから数ヵ月後に従兄弟は病に倒れた。
誰よりも従兄弟に愛された彼女は、涙が枯れるほど泣き続けた。
父が亡くなった悲しみに耐え、彼女は再び父が喜んでくれた道を目指すために、猛トレーニングを開始した。
あまりの猛練習に身体は限界を超え、疲労骨折や捻挫が連続した・・・。
だが、天国からの父の声援に彼女は応えた！
先日の春高バレー女子の部で見事全国優勝を果たした。
彼女の名前は「長岡望悠（ながおか・みゆ）」です。
以下は、サンケイスポーツ（３月２７日７時５１分配信）の記事です。彼女のことが掲載されていて、私も感激しました。画像はチームメイトから胴上げされている彼女です。
＞第４０回全国高校バレーボール選抜優勝大会最終日（２６日、国立代々木競技場第１体育館）涙の連覇だ！ 昨年と同じ顔合わせとなった女子決勝で、前回覇者の東九州龍谷（大分）が古川学園（宮城）を３－１で下し、史上５校目の連覇を達成し、４度目の優勝を飾った。女子の出場５３校８６６人の中で、最高到達点ＮＯ．１の３メートル８を誇るライトエース長岡望悠（ながおか・みゆ＝２年）が２０得点と活躍。今後は昨年逃したインターハイ、国体の高校３冠を目指す。
常勝軍団の目が、ユニホームと同じ真っ赤に染まった。田村紗有里主将（２年）のスパイクで春高４度目の優勝を決めると、長岡を中心に東九州龍谷のメンバーがセンターコートで輪になった。１万２０００人が見つめるなか、相原昇監督（４０）が３度宙を舞った。
「けがが多く、たくさんの人に迷惑をかけてきましたが、全力でプレーできました」
そう話す長岡は、左から放たれる豪快なスパイクを武器に、平均身長が５３校で最高（１メートル７３）の古川学園のブロックを打ち砕いた。チーム最多の２０得点で連覇に貢献。普段のスパイク練習では、地面にたたきつけたボールが体育館２階まで跳ね上がる。テレビ解説を務めた全日本・栗原恵（パイオニア）の３メートル１０に迫る最高到達点３メートル８の威力を発揮した。
悲しみを力に変えた。昨年１月、父・経国（みちくに）さんが、がんのため５０歳の若さで亡くなった。２カ月後の春高は父を失ったショックと左手甲骨折の影響で、思うようなプレーができず、優勝しても思い切り喜べなかった。地元・大分で行われた１０月の国体は決勝で山口に敗れ、高校３冠獲りに失敗。練習中のシャツに「安定感」と書き込んだ布を縫いつけ、リベンジに燃えてきた。
今年も２月中旬の練習で、左足首をねんざ。大会中は痛み止めとテーピングが欠かせない状態だった。心が折れそうな長岡を救ったのは、形見として常に忍ばせている父の写真。「お父さんに恩返しをしたいと思っていました」という娘の激闘も天国に届いた。
「去年の負けをバネにして、長岡が最後に爆発してくれた」。名将・相原監督もエースの成長に満足な表情。次に狙うのは、校名が扇城時代の８７年以来２２年ぶりの高校３冠。ひと回り成長した左の大砲を軸に、東九州龍谷として新たな歴史を刻む。
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昨年、私の従兄弟が急逝した。２００８年２月５日のブログです。
年も近かったので、子供の頃、夏休みに田舎に行くと、いつも「かぶと虫」や「くわがた虫」を捕りに連れて行ってくれた優しい従兄弟だった。
子供の頃から正義感が強くて、学校の先生になって、子供を正しく育てたいという信念で福岡教育大学に進学して、地元の小学校教諭になった。
念願の先生になってからは、まるでテレビドラマの金八先生のように、教え子のことを一生懸命に思い、教育に命をかけた生き方だった。
そういう人生だったので、既に身体は悲鳴をあげていたのだろう。
自分の子供（３人娘）のしつけには厳しかったが、人格を尊重したアドバイスを行なっていたそうだ。
その娘達の中でも末娘には、特に愛情を注ぎ、自分にもそっくりだったので、他の娘達が嫉妬するほど可愛がっていた。
元々、運動神経抜群の従兄弟だったので、末娘はそのＤＮＡを受け継いだ。
高校は親元を離れて、バレーボールの名門である大分県の東九州龍谷高校へと進学した。
本格的な指導を受けるようになって、めきめきと頭角を表してきた末娘は、従兄弟の期待以上に花開いた。
同校は全国制覇を成し遂げ、彼女はＭＶＰにも選ばれた。
一番喜んだのは、従兄弟だった・・・。
しかし、それから数ヵ月後に従兄弟は病に倒れた。
誰よりも従兄弟に愛された彼女は、涙が枯れるほど泣き続けた。
父が亡くなった悲しみに耐え、彼女は再び父が喜んでくれた道を目指すために、猛トレーニングを開始した。
あまりの猛練習に身体は限界を超え、疲労骨折や捻挫が連続した・・・。
だが、天国からの父の声援に彼女は応えた！
先日の春高バレー女子の部で見事全国優勝を果たした。
彼女の名前は「長岡望悠（ながおか・みゆ）」です。
以下は、サンケイスポーツ（３月２７日７時５１分配信）の記事です。彼女のことが掲載されていて、私も感激しました。画像はチームメイトから胴上げされている彼女です。
＞第４０回全国高校バレーボール選抜優勝大会最終日（２６日、国立代々木競技場第１体育館）涙の連覇だ！ 昨年と同じ顔合わせとなった女子決勝で、前回覇者の東九州龍谷（大分）が古川学園（宮城）を３－１で下し、史上５校目の連覇を達成し、４度目の優勝を飾った。女子の出場５３校８６６人の中で、最高到達点ＮＯ．１の３メートル８を誇るライトエース長岡望悠（ながおか・みゆ＝２年）が２０得点と活躍。今後は昨年逃したインターハイ、国体の高校３冠を目指す。
常勝軍団の目が、ユニホームと同じ真っ赤に染まった。田村紗有里主将（２年）のスパイクで春高４度目の優勝を決めると、長岡を中心に東九州龍谷のメンバーがセンターコートで輪になった。１万２０００人が見つめるなか、相原昇監督（４０）が３度宙を舞った。
「けがが多く、たくさんの人に迷惑をかけてきましたが、全力でプレーできました」
そう話す長岡は、左から放たれる豪快なスパイクを武器に、平均身長が５３校で最高（１メートル７３）の古川学園のブロックを打ち砕いた。チーム最多の２０得点で連覇に貢献。普段のスパイク練習では、地面にたたきつけたボールが体育館２階まで跳ね上がる。テレビ解説を務めた全日本・栗原恵（パイオニア）の３メートル１０に迫る最高到達点３メートル８の威力を発揮した。
悲しみを力に変えた。昨年１月、父・経国（みちくに）さんが、がんのため５０歳の若さで亡くなった。２カ月後の春高は父を失ったショックと左手甲骨折の影響で、思うようなプレーができず、優勝しても思い切り喜べなかった。地元・大分で行われた１０月の国体は決勝で山口に敗れ、高校３冠獲りに失敗。練習中のシャツに「安定感」と書き込んだ布を縫いつけ、リベンジに燃えてきた。
今年も２月中旬の練習で、左足首をねんざ。大会中は痛み止めとテーピングが欠かせない状態だった。心が折れそうな長岡を救ったのは、形見として常に忍ばせている父の写真。「お父さんに恩返しをしたいと思っていました」という娘の激闘も天国に届いた。
「去年の負けをバネにして、長岡が最後に爆発してくれた」。名将・相原監督もエースの成長に満足な表情。次に狙うのは、校名が扇城時代の８７年以来２２年ぶりの高校３冠。ひと回り成長した左の大砲を軸に、東九州龍谷として新たな歴史を刻む。
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